ぎっくり腰
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰は、医学的には「急性腰痛症」といい、突発的に発症した腰痛全般を指します。
一般にぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときに起こりやすいといわれます。ところが実際には、咳やくしゃみをした時、ベッドや布団から体を起こそうとした時、顔を洗う時、椅子に腰かけて横や後ろのものを取ろうとした時、ゴルフや野球の素振りを軽くした時など、さまざまなケースがあります。日常の何げない動作をした瞬間に、だれにでも起こりうるものなのです。
ぎっくり腰は従来、急性の一時的な腰痛と思われていましたが、適切な手当てをせず長引かせてしまうと、慢性の腰痛に進むケースが少なくありません。
とくに中高年の場合には、しっかりケアをしないと再発しやすい傾向もみられます。さらにぎっくり腰をきっかけに、ほかの病気が発見される事もあるのです。
それだけに、ぎっくり腰を起こしたときの対策や再発を含めた予防について、きちんと知っておくことが大切です。
ぎっくり腰は、なぜ痛いのでしょうか。その理由のひとつは、腰を支える靭帯(じんたい)や筋肉に急に負担がかかり、断裂を起こし、それが神経を刺激するためです。ちょうど強い捻挫(ねんざ)を起こしたのと同じ状態なので、腰の捻挫ともいわれます。
しかし、痛みの原因はそれだけでなく、腰の中央に連なる椎骨の関節とその周りの膜(関節包)、さらに椎間板(軟骨)などが傷つき、神経を圧迫することからも起こります。
人によって、また原因によっても異なりますが、こうした痛みが重なることで、強い痛みになるのです。
症状は様々
- ■ 急に強く腰が痛む
- ■ 真っ直ぐに立てない
- ■ 立ち上がる際に激痛が走る
- ■ お辞儀ができない
- ■ 体を後ろに体を反らせない
- ■ 布団から起き上がるのが辛い
- ■ 支えがないと歩くのが辛い
- ■ くしゃみをすると腰に響く
- ■ 寝返りが打てない
ぎっくり腰への施術
ぎっくり腰は炎症が起こっている可能性もあるので患部に流れる血流を最小限に抑えつつ、鍼を用いて異常収縮した筋肉の緊張の緩和を目指します。炎症・痛みの変化をみながら、段階を追って骨格を整えていきます。
ぎっくり腰への対策方法
ぎっくり腰の発症直後、痛みが強い場合には、腰に負担がかからない楽な姿勢をとるようにします。
「膝を軽く曲げて横向きに寝る」、「あおむけに寝て、ひざを軽く曲げて、膝の下にクッションを入れる」、「あおむけに寝て、低めの台に両脚を乗せる」などの姿勢が勧められます。
かつて、ぎっくり腰を起こした後は、安静にすることが大切だと言われていました。しかし、ずっと動かないでいると、腰痛との関係が深い「背筋」が衰えてしまうため、回復が遅れてしまうということがわかってきました。
したがって、発症から2~3日後に痛みがやわらいだ頃から、多少の痛みを我慢して、動かせる部位は積極的に動かすようにしましょう。
通常、ぎっくり腰になった2~3日後は、保冷効果のあるもので冷やし、ある程度痛みが軽減されてきたら、温めるのがよいとされています。入浴もこのタイミングで行ってよいとされていますが、一番簡単な判断法は自身の感覚です。不快と思ったら入浴は控え、湯温は自分が一番心地よいと思う温度に調整して下さい。一般的にはお湯の温度は38℃ほどがよいといわれています。
ぎっくり腰を経験すると、その後の1年間で約1/4の患者さんが再発するといわれています。再び苦しまないためにも、しっかりと再発防止に取り組むことが大切です。再発を予防するためにすべきことは、主に4つ。
無理な姿勢をとらない
腰に負担がかかるような姿勢を避けましょう。代表的には前かがみの姿勢です。
ストレスを軽減する
ストレスが続くと痛みに敏感になります。音楽や食べ物など、自分の好きなものを生活に取り入れ、 ストレスを軽減しましょう。
肥満を防ぐ
肥満があると体重が重い分、腰に負担がかかって腰痛が起こりやすくなります。
適度な運動を行う
痛みがなくなって完治した後に、体を動かすことは、腰をいたわるという意味で効果が期待されます。
当院の施術の流れ
当院の ぎっくり腰(急な腰痛)の施術は、鍼・骨格調整を中心とした施術となります。
1. ヒアリング
まずはその方の症状原因をしっかりと見極めるために、ヒアリングをしていきます。2. 検査
簡単な動きの検査法をします。3. 説明
どういった原因で症状が出ているか、説明をしていきます。4. 鍼施術・骨格調整
ベットで行ないます。5. 各種補助療法
原因に基づいて、必要な療法を組み合わせます。6. 計画
今後の内容や来院ペース・回復の期間などを具体的に説明します。7. 予約
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